基本理念
明治時代、識字率世界一とも言われる日本の中で、知識度・文化度の向上の重要さ、大切さを認識していた小梨こま先生は裁縫塾という形で、岩手県の県南地域の女子教育に携わりました。
医療人の鏡である福島で産まれた野口英世、その母親にみられるように、日本人の親は、身を削ってでも子どもの教育に尽くします。貧しければ貧しいほど、子どもの教育に力を注ぐのです。教育によって、着ているものはつぎはぎだらけであっても心には錦を羽織ることを知っているからなのです。
そして、この羽織る錦は大和錦であり、日本人が本来持っている「大和心」である「潔い美しい心」、「痛みを分かち合う心」、「もののあわれを解する心」が織り込まれているのです。この建学の精神として示した日本人の心が、学校法人健康科学大学の百有余年の歴史の中で、綿々と続いている教えなのです。
創立者・小梨こま胸像(一関修紅高校)の台座には、
本法人の建学の精神
「上衣は さもあらばあれ 敷島の 大和錦を 心にぞ着る」(西郷南洲)
の詩が刻まれています。